「口コミ代行業者」をお勧めしない4つの理由

こんにちは。歯科集客・SEO・SEMコンサルティング会社のNAFです。
今回は口コミ代行業者について思うところを纏めてみたいと思います。

結論から言うと、口コミ代行業者の利用は全くお勧め出来ません。
理由はいくつか有りますので、順番に説明していきましょう。

そもそも違法である可能性が高い

「景品表示法」という法律をご存知でしょうか。歯科の方々はあまり詳し分野ではないかもしれません。
少し法律をみてみましょう。

【景品表示法第5条】
事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。
一  商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの
二  商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの
三  前二号に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認めて内閣総理大臣が指定するもの

それぞれ、優良誤認表示、有利誤認表示といいます。3項では内閣総理大臣の指定必要であるものの「誤認されるおそれのあるもの」全てが禁止されています。

また、消費者庁は代行業者による口コミに対し、インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項としてガイドラインを発表しています。

googleは対策を進めており、「口コミの自作自演」はそのうち使えなくなる

少し前のSEOでは、過度な被リンクや低品質なコンテンツが有効でした
しかし今では、この手の手法はまったく使えなくなってしまっています。
口コミ代行業者にも同じ事が言えるでしょう。
少しではありますが、対策は少しずつされています。たとえば、

  • 投稿暦のあるアカウントのコメントが上に来る
  • 作ったばかりのアカウントによるコメントはなかなか表示されない

といった事があるように、Googleはサイトだけではなく、コメントの信頼性も評価しています
たとえばコメント業者が同一IPから書き込んでいたり、他の医院とくらべGPSの履歴があるユーザーが極端に少ない医院は怪しい、といった評価基準を設けるのは簡単な事です。
*前者は実装されていますが、後者は未だ実装されていないと思います。

口コミに頼った集客が使えなくなった時、何も出来ない

オーガニックな口コミを増やす方法もあれば、悪い口コミが書かれにくい患者さんとのコミュニケーションもあります。
評判を落とさない謝り方も重要です。
このような話は、歯科医師だけでなく、衛生士・助手といった従業員の教育まで含んだ「医院作り」です。
口コミ業者に依存し続けた場合、医院として育てていくべきノウハウがまったく育ちません。
「口コミだけは良いけど他はボロボロの医院」でライバルの医院に勝てるのでしょうか。
「口コミ」が使えなくなった瞬間、スタッフの「これまでのやり方」を変えて、医院を立て直す自信はありますか?

口コミ業者を信用するべきではない

上でもご説明しているように、自演の口コミは違法性が高いと言っていいでしょう。
口コミ代行業者のウェブサイトを見ると、会社名すら記載されていないサービスも存在します。

ここから先は憶測の域を出ませんが、
私が口コミ代行業者であれば、クライアントの口コミに定期的に低評価をつけます…笑
そもそも違法性を認識しながらビジネスを展開している倫理観のレベルなので、これくらいは行って不思議ではありません。
正直、反社といっても差し支えないと思います。

まとめ

違法性の問題、持続可能性が低いこと、使えなくなった時の問題、口コミ業者が信用に値するか、とかなり「使わない」理由は明らかでしょう。
確かに、現場に立つ歯科医師さんにとって悪い口コミは不安の素です。一刻も早く、悪い口コミを業者の口コミで隠してしまいたい、と考えるのは自然な感情です。
しかし、その不安こそが口コミ業者が「漬け入る隙」です。
正しい対応をしていて、本来と異なる口コミを書かれた場合、しっかり説明をするべきですし、医院に不備が有るのであれば、謝るべきです。口コミが増える医院を目指し、低評価には「正しい対応」をする事が王道の口コミ対策です。

ここで開業すると難しい!歯科医院を開業する時の物件選び

こんにちは。歯科専門の集客・求人コンサルティング会社、株式会社NAFです。
開業したい先生に向けて、SEO・MEOと集客の観点から、開業する場所の選び方についてお話ししたいと思います。

はじめに断っておきますが、弊社では開業コンサルティングを行っていません
しかし、SEO・MEOを含めた集客のコンサルティングをお受けすると、
「なんでココで開業しちゃったのかな…」
と思ってしまう事が結構あるのです。

保険型と自費型、どちらの医院を開院したいのか

先生の得意な治療によって、開業に適した土地は大きく異なります。
まずはご自分の診療スタイルを明確にしておきましょう。
自費をたくさん扱いたい場合、オフィス街、住宅街でも比較的収入が高い層にアプローチする必要があります。
歯科医の収入は一般的なサラリーマンと比較して高い傾向なので、なかなか想像しにくいかもしれませんが、日本人の平均年収と商圏の平均年収くらいは意識した方が良いでしょう。
場所を誤るとセラミックの詰め物すら難しくなってきます。
歯科医院のリーチは意外と狭く、一般的な診療内容の場合、遠くから集客するのはかなり難しいです。
矯正歯科などは数自体が少ないため、それなりにリーチを稼げますが、笑気麻酔を行うなど、特に特徴的な治療を行わない場合リーチは稼げません。
もっとも、特殊な治療を行う場合はアッパー層が通いたくなる土地で開業する必要があるのですが…

ターゲットと診療したい日をしっかり決めておく

医院の場所はそうそう変えられません。
働くスタイルはとても大切です。
土日に休みたい先生は住宅街での開業を控えましょう。
オフィス街で「平日休み」も勿体無いです。

「SEO・MEO的な競合医院」確認は必須

SEO・MEOは医院によって力の入れ方が異なります。
必要以上に気合が入っている医院や、集客のリーチ力が極端に広い医院がある場合、その医院に勝つのは至難の技です。
たとえばテレビに出ている院長がすでに開業しているといった歯科医の枠では収まらない知名度をもった歯科医が開業している場合、周囲の医院もそれに引き上げられて対応を強化しています。
それだけでなく、その集客力からくる売上・広告費も普通ではありません。Google広告は入札制なので、このような医院が周囲に存在すると、かなり厳しい戦いになると思ってください。
チェックポイントとしては…

  • ブログ・Googleビジネスプロフィールが頻繁に更新されている
  • ユニットが6つ以上あり、組織的な運営をしている医院が複数ある
  • 「痛くない」など医療広告ガイドラインに抵触するような医院が複数ある
  • 駅ビルに大規模な歯科医院が入居しており、診察時間が長い・無休
  • 近隣の小規模な医院(医師1名)が週6以上営業している
  • 駅の目立つ看板に歯科医院の広告が複数ある

このような場合、すでに競争が行き過ぎている可能性が高いです。
「同じ事」をやっても勝つ事は出来ませんから、かなりの覚悟が必要です。

候補地には何度も通う事

最近はリモート勤務が増え、オフィス街であっても、昼間人口が伸び切らない地域もあります。
何度もその場所に通い、街の雰囲気を観察しましょう。こんな街はなかなかお勧めです。

  • ランチ時間帯に行列が出来ている店が沢山ある
  • 街の雰囲気が明るい・人々の身なりが綺麗(意外と重要です!)
  • 大規模な商業施設に歯科医院が入ってない
  • オフィス街もあり、住宅街もある(診療日の設定自由度が高い)
  • 地下道の入り口や、大規模な駐車場を備えたショッピングモールなどは雨のキャンセルに強い

ショッピングモールは鉄板

ショッピングモールの主要な導線上にあるような物件はかなり狙い目です。
広告費を全く使っていらっしゃらない医院さんも沢山あります。
接客に専念出来る事がおおいです。

失敗できない開業地選び、慎重な対応を

集客コンサルタント目線で医院の場所を考えてみました。
当社が開業のコンサルティングを行う予定はありませんが、他院のSEO・MEOの状態を確認する程度であれば無料で行いますので、お気軽にお問い合わせください。

【歯科の新患獲得】信頼出来るGoogle広告代理店の見分け方

みなさんこんにちは。歯科の集客・人材コンサルティングの株式会社NAFです。
今日は信頼できる広告代理店の見分け方についてお話ししたいと思います。
このルールに当てはまっていないからといって「悪徳」とは限りませんが、1つの評価基準としてお考えいただければ幸いです。

「広告費」と「手数料」に分けた明細を出している

代理店は実際にかかった「広告費」と、それに対する「手数料」をしっかり分けて明細を出すべきです。
ちなみに弊社の場合、医院の広告アカウントを代理で運用する事もありますので、広告費を誤魔化す事は全くできません笑

正しく「コンバージョン」を計測している・しようとしている

以前、広告会社が「新患全てを広告の成果と言い張っていた」例に遭遇した事があります。
院長さんもそれで納得されていたのですが、そんな事はほぼあり得ません。

ちなみに、歯科の予約サービスの中には、GoogleAnalyticcsを設置する事が出来ず、コンバージョンを計測する事が叶わないものもあります。
「変えましょう」と提案するのは簡単ですが、多くの場合アポ帳やレセコンと連動しているため、広告だけの話ではないので難しい問題です。

しかし「集客」の事だけを考えると、GoogleAnalyticsに対応していないサービスは仕様が古い(UIが悪い)ものが多い傾向にあり、アポのサービスを変えただけで予約数が向上した、という事があるのも事実です。

「良い事」だけでなく「悪い事」も報告する

特にGoogle広告は自動化が進んでおり、「意図しない」出稿がされてしまい、多少なりとも予算を無駄にしてしまう事があります。
そのような意図しない出稿について、きちんと対策と改善策が報告されているか、という事も重要です。

定期的に「無駄な出稿をしていない」事を証明している

これはとても大事です。ネット広告代理店の中には、不要な広告を大量出稿する事で、手数料を傘増しする手法が、歯科業界に限らず横行しています。
電通、デジタル広告で”不適切取引”の裏事情
電通ですら行っていた過去があるくらいです。

「広告だけ」で全てを解決しようとしない

広告の効果は、Webサイトや医院の診療時間・診療日等に大きく影響されます。Googleを始めとする口コミなどにも気を配る必要があります。
それらの作業を広告の運用費だけ賄う事はできませんが、多少の助言くらいはあっても良いでしょう。

オリジナルのツールでしか成果を報告してくれない

「歯科のウェブ施策」だけを考えた際、GoogleAnalyticsはかなり充実しています。これを超える無料のアクセス解析はなかなか無いでしょう。
Search Consoleに関しても、検索順位を考える際、必要十分な機能が備わっています。
それにもかかわらず、オリジナルのツールで結果報告を行なっている広告代理店が存在します。
もちろん、会社のノウハウに合わせて使いやすいツールを開発している会社もあるでしょうが、”オリジナルのツール”は結果をいかようにも操作出来てしまいます。
「本当に成果が出ている」のならば「AnalyticsとSearch Consoleの結果を見せてくれ」と言っても快く見せてくれるはずです。

まとめ

皆さんが契約されている広告代理店はどうでしたでしょうか。
丸投げをして「そんなの知識ないから見ても分からないよ!」
と考えている院長さんは要注意です。
カモられてるかも…しれませんよ?

【歯科の新患獲得】無料でできる集患対策

みなさんこんにちは。歯科の集客・人材コンサルティング会社、株式会社NAFです。
今日はSEOやMEOをやる前に出来る新患獲得対策についてご紹介します。
どれも当たり前の事ばかりですが、最初から新患獲得にコストを掛けたくない院長さんも多くいらっしゃるかと思います。

そんな院長さんのために、無料でできる集患対策をご紹介いたします。

診療時間を拡大する・シフトする

診療時間を見直すのも効果的な方法です。
自医院の診療時間は周りの医院と比べてどうでしょうか?
短いか、長いか、朝早いのか…
周囲と同じ事をやっていたのでは、周囲から「溢れた」患者さんを獲得する事はできません。
出来るだけライバルの医院と異なる休憩時間・診療時間にしましょう。
特に、夜遅くまで診療するのは効果的です。

休診日を見直す

休診日も新刊の獲得に大きく影響します。
特に土日の診療は、土日のみでなく、平日の予約にも影響します。

患者さんの予約は「当日だけ」とは限りません。次の日を予約する事もあれば、明後日、という事もあります。
当日予約が可能な医院の場合、弊社の集計ですと、
当日5 : 次の日4 : それ以降2
くらいの比率で予約が埋まっていく事が多いです。

これが何を意味しているかというと、土日休診の歯科医院の場合、
金曜日は「次の日」の電話予約がされず、月曜日は「前日」の電話予約がされない事を意味します。
最近では、Googleビジネスプロフィールの精度が向上しており、激戦区ともなると休診日に上位表示されないという事も起こっています。
土日の片方でも診療を行う事で、予約の効率を上げる事が出来るのです

まとめ

保険を中心とした歯科医院の場合、患者さんはそこまで拘りを持たず歯科医院を選んでします。
一見、ちょっとした事に思えるかもしれませんが、これだけで新患の獲得を増やす事が出来ますので、新患をなるべく多く呼びたい院長さんはライバルの医院をよく観察し、戦略的に診療時間・休診日等を決定しましょう。

新患が減った歯科医院が抱えている問題

みなさんこんにちは。歯科専門の集客コンサルティング会社、株式会社NAFです。
今日は院長さんの悩みの種、新患が減る原因について、よくある原因をご紹介し、対策のヒントをご紹介します。
具体的な対策そのものは、我々のノウハウなので全てご紹介する事はできません、が…

「新患が減った」と思っているだけで実は「仕方がない」ケース

実はこのケース、少なくありません。
多くの院長さんは新患の集計を月末に行なっていると思います。
おそらく、毎日見ている人は少ないでしょう。
台風や大雪、突然の土砂降りなどは有りませんでしたか?そのような日は、ほぼ新患は期待できません。
よっぽど痛んで仕方ない、という患者さんは来院してくれるかもしれませんが、予約する前であれば「天気が良くなってから」と考えるのが普通でしょう。

また、大型連休の直前も新患が減少する傾向にあります(例外的に年末は増えるのですが)。
ゴールデンウィークやお盆休み、シルバーウィーク、その他3連休や金曜日も、新患減りやすい傾向にあります。
おそらく、有給をとって先に出かけてしまう人が増えるのでしょう。
このタイミングで新患が減るのを悩んでも仕方ありません。

ちなみに、この法則を逆手にとって、上記期間の広告を停止するなどし、「新患を集めやすい」タイミングに予算を集中させる事で、より効率的に新患を集める事ができます。

Googleビジネスプロフィール(マイビジネス)の悪評価を放置ししている

このケースも珍しくありません。Googleビジネスプロフィールに限らず、e-park、エキテンなどの悪評価は必ず対策をしましょう。
対策といっても「口コミ業者を使って良いコメントで悪いコメントを隠す」という事ではありません。
当社は口コミ業者を絶対にお勧めいたしません。
口コミを増やす法律にも、Googleの規約にも触れない簡単な方法が有るからです。残念ながら、その手法についてここで公開する事は出来ません。弊社の武器なので…笑

新患以外も全部減っている

これはかなり問題です。「新患が減っている」と悩んでいても、新患以外、再初診が減っていたり、治療の離脱が増えているケースです。
これは複数の要因があるので、それぞれ考えてみましょう。

MEO・SEOの順位が悪化した

MEO・SEOで順位が悪化すると、新患だけでなく再初診も減ります。
患者さんにとって、医院に対するエンゲージメント(エンゲージメントについては、そのうち解説いたします)がそこまで高くない場合、検索で先に出て来た医院を選んでしまうんです。
「実際、MEO・SEOを強化したら再初診が増えた」という医院さんも稀にいらっしゃいました。
特に時代の移り変わりにWebサイトが対応出来ていない場合、既存の患者さんを逃している可能性があります。

治療クオリティ・接客クオリティが落ちた

新患を呼びすぎて治療クオリティ(脱離の増加や、症状・治療説明時間の減少)や、接客クオリティの低下、待ち時間の増加などが起きていないでしょうか?
接客が雑なスタッフはいないでしょうか?
このようなケースはかなり重症です。
歯科医師・衛生士の意識改革から始める必要があります。
とくにお子様の患者様が多い医院の場合、「幼稚園や学校のママ友間の横のつながり」による噂はとても厄介です。
1人に悪影響を与えてしまうと、悪い噂は一瞬で広がります。
当社では、スタッフに内緒で接客調査をするようにな業務も請け負っております。
ご興味のある医院様はぜひご連絡ください。

近隣に新しい医院が出来た

近隣、かつ、より便利な位置に新しい医院が出来た場合、医院の勢力図が大きく変わります。
特に大型商業施設の進出により、そこに歯科医院が出来る場合などは注意が必要です。
保険診療中心の医院さんなどは、決まった患者さんのパイを取り合っています。
このようなケースの場合、ライバルが出来てから新しい医院さんと戦うのはかなり厳しいと言えるでしょう。
とは言え、集客、MEO・SEO的には時間も必要です。
いままで獲得して来た患者さんからの信頼を上げ、googleからの評価を落とさないようにする事に力を入れましょう。
ご予算に余裕のある場合は「移転してしまう」というのも手ですが…笑

新患が「減った理由」を考える事が対策の第一歩

新患が減ったと感じたら、まずはその理由を探す所から始めましょう。
問題点をそのままに「広告費をかけて新患を増やす」ような施作をとってしまうと、お金だけが出ていってしまいます。

e-parkは歯科医院の経営とスタッフにも良くない?

こんにちは。世界一e-parkが嫌いな歯科専門コンサルティング会社、株式会社NAFです。今日も元気にe-parkのデメリットについて書いて行こうと思います。
第一弾はこちら「新患獲得にe-parkを活用するデメリット
ですので、ご興味をお持ちの院長様は是非ご覧になってください。

ところで、歯科メディアの1Dさんもe-parkについての問題点について指摘されていましたのて、ここで紹介しておきたいと思います。
EPARKと契約する前に確認すべき8つの真実
療養担当規則となる可能性がある、というのは盲点でした。これ、一番問題なのでは…
もう少し詳しく知りたかったのですが、参考記事がリンク切れになってしまっています。
せっかくなので、いつか自分で調べて記事化する事にしましょう。e-parkの利用者が1人でも減る事が私の使命であると信じて止みません。

さて、前回は「集客」のお話しでしたが、今回は医院の経営とスタッフに及ぼす悪影響についてお話しいたします。
そんな事ある?と思うかも知れませんが、有るんです。
新患獲得にe-parkを活用するデメリット」でお話ししたデメリットの中に答えがあります。お金が無駄に掛かるのは勿論ですが、

  • ドタキャンが多い
  • 低いLTV

この2つの問題は、アポ帳の運用効率を悪化させ、歯科医師・歯科衛生士のモチベーションを低くするする要因となります。
もちろんこれは「当社がコンサルティングを担当した医院」での話です。
全ての医院がそうとは言いませんが、読み進めて頂ければある程度納得いただけるのではないでしょうか。

e-park経由の患者さんはドタキャンが多い…事の弊害

想像してみて下さい。
「予約が入ってても患者さんが来なかった…」
アポ帳に穴が開くと、それをすぐに埋める事は出来ません。だから歯科医院さんはみんな「キャンセルを減らす」ことに一生懸命頑張るんです。
アポが無くなると、その間、スタッフはする事がなくなります。もちろん治療器具の滅菌や掃除など、やる事はあります。必要な仕事ですが、それでもそこまで時間が掛かるものでは有りません。
こんな事が続くと、モチベーションが下がってしまいますよね。

キャンセルが出てしまった枠は、もしかしたら別の新規患者さんが入れた枠かもしれません。
医院を気に入って使ってくれる人が「予約したかった」枠かもしれません。キャンセルは損でしかないのです。

e-park経由の患者さんはLTVが低い事の問題

e-parkの情報量は、歯科医院を比較するのに十分な量が有るとは言えません。
多くの患者さんは「距離と予約の空き時間」くらいで医院を選んでいると言えるでしょう。
つまり、貴院のホームページを閲覧して来院を決定してくれた患者さんに比べ、そこまで考えずに医院を決めています。
つまり、歯科医院を乗り換えやすいんです。
そしてそのような患者さんは「歯の治療」に対する意識も低いものとなり、治療が完了する前に「痛みが取れたからいいや」と通院を辞めてしまう傾向にあります。
また、歯の治療に対する意識が低い患者さんには「自費治療」も勧めにくくなります。
自分の歯を大切にしよう、歯をキレイに保とう、という意識がない人に自費を売るのは、簡単な事ではありません。

歯科は医療です。どんな人でも医療にアクセスする権利を持っているべきですし、お金だけで語るべきでは有りません。
しかし「痛いからとりえず治して」という患者さんばかり集めてしまったら…e-parkから新患がいくら集まったとしても、自費を増やす事は叶わなくなります。
逆に、Webサイト等で「最初から自費に興味を持っている人」や「良さそうな医院だ」と選択してくれた患者さんには、圧倒的に自費を勧め易くなるでしょう。

まとめ

どうでしょうか。e-parkで集客していて自費が出ない、という医院さんは少なくないのではないでしょうか。
たとえばバーや高級レストランのように「患者さんを選べ」とまでは言いません。しかし「わざわざ歯に対する意識が低い人」を貴院で集める必要は有るのでしょうか。
お金を払うんですよ。
e-parkを利用される前に、その点はよく考えて契約される事をお勧め致します。

歯科医院のSEO対策 「初歩の初歩」

こんにちは。株式会社NAFです。
当社では、歯科集客・採用コンサルティングを行っています。

今日は開院準備をしている院長や、これからSEOを始めようとしている院長さんに向けて、「SEO対策の初歩の初歩」についてお話ししようと思います。
最近はひと昔前と異なり「SEOのテクニック」はほとんど使えなくなりました。以前は「ちょっとズルして上げる」事も出来たのですが、そのようは手法はもう使えなくなってきています。
googleの検索アルゴリズムはどんどんマトモになっているのです。
コンサルティングに頼って意味もわからずお金を使う前に、王道の知識を身につけましょう。

「歯科 SEO」と検索した方は、ほとんどの場合「集客を目的」としているかと思います。
しかし今だに「地名 歯医者」で1位を目指す歯医者さんが非常に多いです。
実はこれ、完全に間違ったアプローチなのです。

以前「歯科医院はSEOよりGoogleMap(MEO)を重視しなければいけない理由」でご説明したように、「新宿 歯医者」で1位をとったとしても、広告とGoogleMapで埋め尽くされ、Webサイトは遥か下に表示されてしまいます。

スマホですと3〜4回のスクロールが必要です。
これ、価値があるのでしょうか…?
「地名 歯医者」で1位を取るのは、ライバルの動向にもよりますが、時間もコストもかかります。
それななのに3スクロールしないと表示されないななんて、ちょっとお金払いたくないですよね。

SEOを行う目的は1位になることではなく、集客のはずです。

SEOの存在も一般的なものとなり「1位にきているから信頼できる」という考えも少しずつ変わっているかと思います。
ですから思考停止で「SEOやらなきゃ!」と焦るのではなく、落ち着いて集客全体を考えることが大切です。
それでは、何をしたら良いのでしょうか。

いきなりトップページ1位を狙うのは諦めましょう。その代わりに取り組むべきは「診療項目」と「症状の解説」です。この2つで上位表示を目指しましょう。

最近の検索エンジンの傾向

最近のGoogleアルゴリズムは、患者さんの行動をコンテンツの評価に使っています。
「開いてもすぐ訪問者が帰ってしまうページ」は上位に表示されないのです。

「患者さんの知りたいこと」をしっかり考えてコンテンツにする必要があります。

集客の基本もまた、Googleの評価基準と同じです。
患者さんの気持ちを解ってくれない医院なんて誰も行きたくなりませんよね。
その基本となるのがこれからご紹介する「診療項目」と「症状の解説」です。

たとえば新宿であれば「新宿 根管治療 歯医者」といったワードで上位にくるコンテンツです。ホワイトニング、虫歯治療、予防歯科、インプラント等々、色々あるかと思います。

どんな歯科医院でも診療項目は必ず記載しています。しかし、そのページの中身は不十分なことが多いです。
自医院の治療の凄さを自慢するだけだったり、機材を全面に押し出すような内容を好む医院がとても多い事。
これでは患者さんの問い合わせに繋がらないだけでなく、そもそも上位に表示される事は叶いません。

「虫歯治療の方法論」みたいな事を長々と記述している医院さんも少なくありません。
患者さんが虫歯治療をするんですか?
と問いただしたくなってしまいますね。
もちろん信頼してもらうために、他の医院と異なる点を理解してもらう事で自医院を選んでもらう意図は分かります。

じゃぁ、患者さんが本当に知りたいことって何でしょうか?

費用、期間、治療のステップだと思いませんか?
もちろん金額は症状によって様々です。治療期間だって場合によって異なります。
でも患者さんが知りたいのはそれなんです。
歯医者以外に当てはめてみて下さい。
ランチを食べる店を探していたとします。でも値段が全く分からない…そんなお店って入りにくいですよね。
患者さんにとっての歯医者も全く同じことです。歯医者は時価のお寿司屋さんではありません。

概算でも良いので、費用、期間、治療のステップは必ず記述する必要があります。

診療項目はほとんどの医院さんが作成していますが、症状に関する説明はあまり書いてない場合が多いのではないでしょうか。
医療の用語でいうと「主訴」ですね。
患者さんは、症状だけで疾患の原因を特定する事はできません。
医院のWebサイトに来た時「どんな治療が必要なのか」正確に選ぶ事は出来ないのです。
ですから、主訴についてのコンテンツを用意しておく事はとても重要です。
「自分の症状に対応してくれる医院だ」と伝わってくれれば、その医院を選ぶ可能性は圧倒的に高くなりますよね。
「歯が欠けた..でも診てくれるのかな?」
「他院で作った被せ物なんだけど…」
「歯茎から膿が」
色々あると思います。
「何でも相談して下さい」と一言書いてある医院よりも「あなたの症状コレでしょ?この症状か、この症状かもよ?」とWebサイトで伝えてくれる医院の方が信用できると思いませんか?

機材や設備の解説は必要?

患者さんにとって、充実した設備で治療が出来る事は安心に繋がるかもしれませんが、機材名で検索する人はまずいません。
院長さんにとっては自慢の機材でも、患者さんにとっては治療を実現してくれる手段でしかありません。
機材についての解説は有っても良いですが、患者さんのメリットとしてその機材の良さを伝えることが出来るように考えましょう。

まとめ

今回はSEOの初歩として、主要なコンテンツとなる「診療科目」と「症状の解説」についてお話ししました。
みなさんの医院のWebサイトは大丈夫ですか?
この2つを充実させる事で、サイトの評価が上がり上位表示を目指すことができます。広告の効果だって上がります。見直してみると新しい発見があるかも知れませんね。

歯科医院はSEOよりGoogleMap(MEO)を重視しなければいけない理由

みなさんこんにちは。歯科集客・人材コンサルティングの株式会社NAFです。
本日は歯医者さんにとってのGoogleMapと口コミの対策についてお話いたします。

まずはこちらのスクリーンショットをご覧ください。パソコンのブラウザで「新宿 歯医者」で検索した検索結果です。

GoogleMAPの検索結果の上に、広告が4つも挿入されています。

次はスマホ(iPhoneSE)で「新宿 歯医者」と検索した結果です。
PCで「新宿 歯医者」検索した時の結果
ファーストビューは広告で…スクロールしていくと…
スマホで「新宿 歯医者」検索した時の結果_2

その次も広告と検索結果が2件。

今度はマップの広告が出て…ようやく本来の検索結果が出てきました。
MEOで1位に来ていたとしても、ここまで広告が挿入されてしまうのです。

さらにスクロールしてみましょう。
スマホで「新宿 歯医者」検索した時の結果_3
マップで3位となっている医院が出てきた後、ようやくWebサイトの検索結果(1位)が出てきました。

みなさんはこの結果、意識した事はあるでしょうか?
広告の量などは地域や時間帯によって異なるので、皆さんの医院もチェックしてみてください。

これを見ると、SEOよりMEOやGoogleビジネスプロフィールに力をいれなければいけない理由が体感できるのではないでしょうか。

新患獲得にe-parkを活用するデメリット

こんにちは。株式会社NAFです。
今回は、集客サイトであるe-parkを利用する際のデメリットについてお話し致します。
e-parkは新しい患者さんを呼び込むために利用されていますが、当社では以下の理由からe-parkの利用をお勧めしていません。
あくまで弊社が担当する医院様の話なので、その点はご了承ください。

そうそう、先に断っておきますが、このブログを書いている担当はe-parkが嫌いです。
ちょっと感情的になってしまいましたね。
読んで頂ければ理解していただけると思います。

当社がe-parkをお勧めしない理由

新患に困っている医院様はつい「簡単だから」といってe-parkに頼った集客をしてしまいます。しかしそこには落とし穴があるのです。

ドタキャンが多い

e-park経由のユーザーはドタキャンが多く、地域にもよりますが、弊社が担当するA医院では20%、B医院では30%程度のキャンセル率が見られます。
予約方法とキャンセル率を比べると、もっとも優秀なのが電話予約。その次に医院のウェブ予約で、最低なのがe-parkです。

「新患」の定義が医院にとって不利である

2024年6月現在、e-parkは医院で治療中の患者であっても、e-parkからの応募履歴がないと「新患」として扱っています。つまり、新患の獲得成果報酬を支払わなければいけません。
医院からe-parkのページに遷移し、予約された場合はその限りでは有りませんが、リンクが必要な事から、SEO上、e-parkの価値を上げてしまうため、自分でSEOの競争相手を強化してしまう行為でと言って良いでしょう。

「e-parkの利益のためのGoogle広告」を払うことになる

e-parkはGoogle広告を活用しています。「地名 + 歯医者」といったワードだけでなく、「医院名」でも出稿しているのです。これは悪質と言って良いと思います。資金源は当然医院からのサービス利用料です。
その広告費を使って、本来オーガニックで来るはずの新患もe-park経由とし、e-parkからの応募履歴が無ければ「新患」として扱われるため、サービス利用料を払うことになります。2024年6月現在、e-parkは医院名での広告出稿を辞めていません。

よく考えて下さい。「医院名」で検索するユーザーはすでにあなたの医院の患者さんである確率が高いと思いませんか?
その患者さんの予約をお金にしようとするe-parkのやり方は、褒められたものではありません。

高い新患獲得コスト

e-parkの新患獲得コストは1人あたり3,000円ですが、キャンセル率を考慮すると実際には3,600円〜4,000円、さらに純粋な新患でなくても課金されるため、既存患者が多い医院では新患者1人あたり5,000円〜10,000円の獲得コストとなる場合があります。

コンテンツ不足と低いLTV

e-parkのページだけでは医院の魅力を十分に伝えられず、「固定客」になりにくいです。実際にA医院でe-parkからの患者を追ったところ、オーガニックやGoogle広告で獲得した患者に比べて3ヶ月先の継続率が80%も悪化していました。

医院ごとに契約金・コストが異なる

コンサルティング会社として複数の歯科医院様とお話をして解ったのですが、医院ごとに支払っている金額がまったく異なります。
詳しい事は欠きませんが、逆に言うと、価格に交渉の余地があるという事です。

それでもe-parkを使う場合…

e-parkを新患獲得の補助的な手段として利用する方法もあります。以下のような対策を取ることで、コストを抑えながら集客効果を維持できます。

予約条件を調整する

医院のWebサイトでの応募よりも予約条件を悪くすることで、e-parkのレスポンスを下げる事ができます。例えば、当日予約をできないようにしたり、電話予約をできないようにするなどの方法があります。

新患が足りない時だけe-parkを活用する

新患がどうしても足りない場合にのみ、条件を緩和します。これにより、通常時のe-parkのコストを抑えつつ、新患獲得ルートを確保することができます。

まとめ

集客に力を入れたいのであれば、思考停止でe-parkに課金するのではなく、自医院のWebサイトやGoogleマイビジネスで魅力をしっかりと伝えることが重要です。医院を好きになってくれる患者さんを集めることで、継続的に安定した来院に繋がるだけでなく、家族や友人を紹介してくれる可能性も高まります。

患者さんとより良い関係を築きたいと考えるのであれば、e-parkの利用を見直し、より効果的な集客戦略を検討してみてはいかがでしょうか。
等ブログでは他にも歯科の具体的な集客方法について詳しくご紹介しています。