ここで開業すると難しい!歯科医院を開業する時の物件選び

こんにちは。歯科専門の集客・求人コンサルティング会社、株式会社NAFです。
開業したい先生に向けて、SEO・MEOと集客の観点から、開業する場所の選び方についてお話ししたいと思います。

はじめに断っておきますが、弊社では開業コンサルティングを行っていません
しかし、SEO・MEOを含めた集客のコンサルティングをお受けすると、
「なんでココで開業しちゃったのかな…」
と思ってしまう事が結構あるのです。

保険型と自費型、どちらの医院を開院したいのか

先生の得意な治療によって、開業に適した土地は大きく異なります。
まずはご自分の診療スタイルを明確にしておきましょう。
自費をたくさん扱いたい場合、オフィス街、住宅街でも比較的収入が高い層にアプローチする必要があります。
歯科医の収入は一般的なサラリーマンと比較して高い傾向なので、なかなか想像しにくいかもしれませんが、日本人の平均年収と商圏の平均年収くらいは意識した方が良いでしょう。
場所を誤るとセラミックの詰め物すら難しくなってきます。
歯科医院のリーチは意外と狭く、一般的な診療内容の場合、遠くから集客するのはかなり難しいです。
矯正歯科などは数自体が少ないため、それなりにリーチを稼げますが、笑気麻酔を行うなど、特に特徴的な治療を行わない場合リーチは稼げません。
もっとも、特殊な治療を行う場合はアッパー層が通いたくなる土地で開業する必要があるのですが…

ターゲットと診療したい日をしっかり決めておく

医院の場所はそうそう変えられません。
働くスタイルはとても大切です。
土日に休みたい先生は住宅街での開業を控えましょう。
オフィス街で「平日休み」も勿体無いです。

「SEO・MEO的な競合医院」確認は必須

SEO・MEOは医院によって力の入れ方が異なります。
必要以上に気合が入っている医院や、集客のリーチ力が極端に広い医院がある場合、その医院に勝つのは至難の技です。
たとえばテレビに出ている院長がすでに開業しているといった歯科医の枠では収まらない知名度をもった歯科医が開業している場合、周囲の医院もそれに引き上げられて対応を強化しています。
それだけでなく、その集客力からくる売上・広告費も普通ではありません。Google広告は入札制なので、このような医院が周囲に存在すると、かなり厳しい戦いになると思ってください。
チェックポイントとしては…

  • ブログ・Googleビジネスプロフィールが頻繁に更新されている
  • ユニットが6つ以上あり、組織的な運営をしている医院が複数ある
  • 「痛くない」など医療広告ガイドラインに抵触するような医院が複数ある
  • 駅ビルに大規模な歯科医院が入居しており、診察時間が長い・無休
  • 近隣の小規模な医院(医師1名)が週6以上営業している
  • 駅の目立つ看板に歯科医院の広告が複数ある

このような場合、すでに競争が行き過ぎている可能性が高いです。
「同じ事」をやっても勝つ事は出来ませんから、かなりの覚悟が必要です。

候補地には何度も通う事

最近はリモート勤務が増え、オフィス街であっても、昼間人口が伸び切らない地域もあります。
何度もその場所に通い、街の雰囲気を観察しましょう。こんな街はなかなかお勧めです。

  • ランチ時間帯に行列が出来ている店が沢山ある
  • 街の雰囲気が明るい・人々の身なりが綺麗(意外と重要です!)
  • 大規模な商業施設に歯科医院が入ってない
  • オフィス街もあり、住宅街もある(診療日の設定自由度が高い)
  • 地下道の入り口や、大規模な駐車場を備えたショッピングモールなどは雨のキャンセルに強い

ショッピングモールは鉄板

ショッピングモールの主要な導線上にあるような物件はかなり狙い目です。
広告費を全く使っていらっしゃらない医院さんも沢山あります。
接客に専念出来る事がおおいです。

失敗できない開業地選び、慎重な対応を

集客コンサルタント目線で医院の場所を考えてみました。
当社が開業のコンサルティングを行う予定はありませんが、他院のSEO・MEOの状態を確認する程度であれば無料で行いますので、お気軽にお問い合わせください。

【歯科の新患獲得】信頼出来るGoogle広告代理店の見分け方

みなさんこんにちは。歯科の集客・人材コンサルティングの株式会社NAFです。
今日は信頼できる広告代理店の見分け方についてお話ししたいと思います。
このルールに当てはまっていないからといって「悪徳」とは限りませんが、1つの評価基準としてお考えいただければ幸いです。

「広告費」と「手数料」に分けた明細を出している

代理店は実際にかかった「広告費」と、それに対する「手数料」をしっかり分けて明細を出すべきです。
ちなみに弊社の場合、医院の広告アカウントを代理で運用する事もありますので、広告費を誤魔化す事は全くできません笑

正しく「コンバージョン」を計測している・しようとしている

以前、広告会社が「新患全てを広告の成果と言い張っていた」例に遭遇した事があります。
院長さんもそれで納得されていたのですが、そんな事はほぼあり得ません。

ちなみに、歯科の予約サービスの中には、GoogleAnalyticcsを設置する事が出来ず、コンバージョンを計測する事が叶わないものもあります。
「変えましょう」と提案するのは簡単ですが、多くの場合アポ帳やレセコンと連動しているため、広告だけの話ではないので難しい問題です。

しかし「集客」の事だけを考えると、GoogleAnalyticsに対応していないサービスは仕様が古い(UIが悪い)ものが多い傾向にあり、アポのサービスを変えただけで予約数が向上した、という事があるのも事実です。

「良い事」だけでなく「悪い事」も報告する

特にGoogle広告は自動化が進んでおり、「意図しない」出稿がされてしまい、多少なりとも予算を無駄にしてしまう事があります。
そのような意図しない出稿について、きちんと対策と改善策が報告されているか、という事も重要です。

定期的に「無駄な出稿をしていない」事を証明している

これはとても大事です。ネット広告代理店の中には、不要な広告を大量出稿する事で、手数料を傘増しする手法が、歯科業界に限らず横行しています。
電通、デジタル広告で”不適切取引”の裏事情
電通ですら行っていた過去があるくらいです。

「広告だけ」で全てを解決しようとしない

広告の効果は、Webサイトや医院の診療時間・診療日等に大きく影響されます。Googleを始めとする口コミなどにも気を配る必要があります。
それらの作業を広告の運用費だけ賄う事はできませんが、多少の助言くらいはあっても良いでしょう。

オリジナルのツールでしか成果を報告してくれない

「歯科のウェブ施策」だけを考えた際、GoogleAnalyticsはかなり充実しています。これを超える無料のアクセス解析はなかなか無いでしょう。
Search Consoleに関しても、検索順位を考える際、必要十分な機能が備わっています。
それにもかかわらず、オリジナルのツールで結果報告を行なっている広告代理店が存在します。
もちろん、会社のノウハウに合わせて使いやすいツールを開発している会社もあるでしょうが、”オリジナルのツール”は結果をいかようにも操作出来てしまいます。
「本当に成果が出ている」のならば「AnalyticsとSearch Consoleの結果を見せてくれ」と言っても快く見せてくれるはずです。

まとめ

皆さんが契約されている広告代理店はどうでしたでしょうか。
丸投げをして「そんなの知識ないから見ても分からないよ!」
と考えている院長さんは要注意です。
カモられてるかも…しれませんよ?