e-parkは歯科医院の経営とスタッフにも良くない?

こんにちは。世界一e-parkが嫌いな歯科専門コンサルティング会社、株式会社NAFです。今日も元気にe-parkのデメリットについて書いて行こうと思います。
第一弾はこちら「新患獲得にe-parkを活用するデメリット
ですので、ご興味をお持ちの院長様は是非ご覧になってください。

ところで、歯科メディアの1Dさんもe-parkについての問題点について指摘されていましたのて、ここで紹介しておきたいと思います。
EPARKと契約する前に確認すべき8つの真実
療養担当規則となる可能性がある、というのは盲点でした。これ、一番問題なのでは…
もう少し詳しく知りたかったのですが、参考記事がリンク切れになってしまっています。
せっかくなので、いつか自分で調べて記事化する事にしましょう。e-parkの利用者が1人でも減る事が私の使命であると信じて止みません。

さて、前回は「集客」のお話しでしたが、今回は医院の経営とスタッフに及ぼす悪影響についてお話しいたします。
そんな事ある?と思うかも知れませんが、有るんです。
新患獲得にe-parkを活用するデメリット」でお話ししたデメリットの中に答えがあります。お金が無駄に掛かるのは勿論ですが、

  • ドタキャンが多い
  • 低いLTV

この2つの問題は、アポ帳の運用効率を悪化させ、歯科医師・歯科衛生士のモチベーションを低くするする要因となります。
もちろんこれは「当社がコンサルティングを担当した医院」での話です。
全ての医院がそうとは言いませんが、読み進めて頂ければある程度納得いただけるのではないでしょうか。

e-park経由の患者さんはドタキャンが多い…事の弊害

想像してみて下さい。
「予約が入ってても患者さんが来なかった…」
アポ帳に穴が開くと、それをすぐに埋める事は出来ません。だから歯科医院さんはみんな「キャンセルを減らす」ことに一生懸命頑張るんです。
アポが無くなると、その間、スタッフはする事がなくなります。もちろん治療器具の滅菌や掃除など、やる事はあります。必要な仕事ですが、それでもそこまで時間が掛かるものでは有りません。
こんな事が続くと、モチベーションが下がってしまいますよね。

キャンセルが出てしまった枠は、もしかしたら別の新規患者さんが入れた枠かもしれません。
医院を気に入って使ってくれる人が「予約したかった」枠かもしれません。キャンセルは損でしかないのです。

e-park経由の患者さんはLTVが低い事の問題

e-parkの情報量は、歯科医院を比較するのに十分な量が有るとは言えません。
多くの患者さんは「距離と予約の空き時間」くらいで医院を選んでいると言えるでしょう。
つまり、貴院のホームページを閲覧して来院を決定してくれた患者さんに比べ、そこまで考えずに医院を決めています。
つまり、歯科医院を乗り換えやすいんです。
そしてそのような患者さんは「歯の治療」に対する意識も低いものとなり、治療が完了する前に「痛みが取れたからいいや」と通院を辞めてしまう傾向にあります。
また、歯の治療に対する意識が低い患者さんには「自費治療」も勧めにくくなります。
自分の歯を大切にしよう、歯をキレイに保とう、という意識がない人に自費を売るのは、簡単な事ではありません。

歯科は医療です。どんな人でも医療にアクセスする権利を持っているべきですし、お金だけで語るべきでは有りません。
しかし「痛いからとりえず治して」という患者さんばかり集めてしまったら…e-parkから新患がいくら集まったとしても、自費を増やす事は叶わなくなります。
逆に、Webサイト等で「最初から自費に興味を持っている人」や「良さそうな医院だ」と選択してくれた患者さんには、圧倒的に自費を勧め易くなるでしょう。

まとめ

どうでしょうか。e-parkで集客していて自費が出ない、という医院さんは少なくないのではないでしょうか。
たとえばバーや高級レストランのように「患者さんを選べ」とまでは言いません。しかし「わざわざ歯に対する意識が低い人」を貴院で集める必要は有るのでしょうか。
お金を払うんですよ。
e-parkを利用される前に、その点はよく考えて契約される事をお勧め致します。

新患獲得にe-parkを活用するデメリット

こんにちは。株式会社NAFです。
今回は、集客サイトであるe-parkを利用する際のデメリットについてお話し致します。
e-parkは新しい患者さんを呼び込むために利用されていますが、当社では以下の理由からe-parkの利用をお勧めしていません。
あくまで弊社が担当する医院様の話なので、その点はご了承ください。

そうそう、先に断っておきますが、このブログを書いている担当はe-parkが嫌いです。
ちょっと感情的になってしまいましたね。
読んで頂ければ理解していただけると思います。

当社がe-parkをお勧めしない理由

新患に困っている医院様はつい「簡単だから」といってe-parkに頼った集客をしてしまいます。しかしそこには落とし穴があるのです。

ドタキャンが多い

e-park経由のユーザーはドタキャンが多く、地域にもよりますが、弊社が担当するA医院では20%、B医院では30%程度のキャンセル率が見られます。
予約方法とキャンセル率を比べると、もっとも優秀なのが電話予約。その次に医院のウェブ予約で、最低なのがe-parkです。

「新患」の定義が医院にとって不利である

2024年6月現在、e-parkは医院で治療中の患者であっても、e-parkからの応募履歴がないと「新患」として扱っています。つまり、新患の獲得成果報酬を支払わなければいけません。
医院からe-parkのページに遷移し、予約された場合はその限りでは有りませんが、リンクが必要な事から、SEO上、e-parkの価値を上げてしまうため、自分でSEOの競争相手を強化してしまう行為でと言って良いでしょう。

「e-parkの利益のためのGoogle広告」を払うことになる

e-parkはGoogle広告を活用しています。「地名 + 歯医者」といったワードだけでなく、「医院名」でも出稿しているのです。これは悪質と言って良いと思います。資金源は当然医院からのサービス利用料です。
その広告費を使って、本来オーガニックで来るはずの新患もe-park経由とし、e-parkからの応募履歴が無ければ「新患」として扱われるため、サービス利用料を払うことになります。2024年6月現在、e-parkは医院名での広告出稿を辞めていません。

よく考えて下さい。「医院名」で検索するユーザーはすでにあなたの医院の患者さんである確率が高いと思いませんか?
その患者さんの予約をお金にしようとするe-parkのやり方は、褒められたものではありません。

高い新患獲得コスト

e-parkの新患獲得コストは1人あたり3,000円ですが、キャンセル率を考慮すると実際には3,600円〜4,000円、さらに純粋な新患でなくても課金されるため、既存患者が多い医院では新患者1人あたり5,000円〜10,000円の獲得コストとなる場合があります。

コンテンツ不足と低いLTV

e-parkのページだけでは医院の魅力を十分に伝えられず、「固定客」になりにくいです。実際にA医院でe-parkからの患者を追ったところ、オーガニックやGoogle広告で獲得した患者に比べて3ヶ月先の継続率が80%も悪化していました。

医院ごとに契約金・コストが異なる

コンサルティング会社として複数の歯科医院様とお話をして解ったのですが、医院ごとに支払っている金額がまったく異なります。
詳しい事は欠きませんが、逆に言うと、価格に交渉の余地があるという事です。

それでもe-parkを使う場合…

e-parkを新患獲得の補助的な手段として利用する方法もあります。以下のような対策を取ることで、コストを抑えながら集客効果を維持できます。

予約条件を調整する

医院のWebサイトでの応募よりも予約条件を悪くすることで、e-parkのレスポンスを下げる事ができます。例えば、当日予約をできないようにしたり、電話予約をできないようにするなどの方法があります。

新患が足りない時だけe-parkを活用する

新患がどうしても足りない場合にのみ、条件を緩和します。これにより、通常時のe-parkのコストを抑えつつ、新患獲得ルートを確保することができます。

まとめ

集客に力を入れたいのであれば、思考停止でe-parkに課金するのではなく、自医院のWebサイトやGoogleマイビジネスで魅力をしっかりと伝えることが重要です。医院を好きになってくれる患者さんを集めることで、継続的に安定した来院に繋がるだけでなく、家族や友人を紹介してくれる可能性も高まります。

患者さんとより良い関係を築きたいと考えるのであれば、e-parkの利用を見直し、より効果的な集客戦略を検討してみてはいかがでしょうか。
等ブログでは他にも歯科の具体的な集客方法について詳しくご紹介しています。